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吉澤嘉代子

「最後の花」
その人でなければだめで、私でなければだめな、たった一つの恋がいい。花びらの奥に溜めた透きとおる蜜は、愛情と憎しみに色気づいて、いつしか猛毒に変わる。夏の終わり、あの人に気づかれるまえに、自ら飲みこんでしまおう。